新時代ボイトレ概論 第一回 ボイストレーナーは嘘をつく(1)

ごあいさつ

こんにちは。音楽家になりたい人・武宮健です。

新時代ボイトレ概論は、従来の「上手い人がより上手くなることしかできない」ボイストレーニングに異を唱えて、誰もが上手くなれる、新しい歌の理論体系を築き上げるための講義です。

歌が苦手な人の多くはボイトレで歌が上手くなれない

歌うこと、声を出すことが苦手な人がたくさんいます。その苦手を克服しようと、ボイストレーニングを始める人が多いです。自分もその一人でした。

しかし、実はそのような人たちのほとんどが、上手くなれないまま練習を諦めてしまいます。

たくさん練習しても、「もともと得意な人」に追いつくことができないのです。

歌が上手い人は歌を教えられない

なぜ、今あるボイストレーニングでは下手な人が上達することはできないのか。

その根本的な理由は、「歌を教える人はもともと歌が上手い」からです。

例えば、走るのが速い人が、遅い人に走り方を教えることはできませんよね。

なぜなら、気づいたときにはもう速かったから。ちょっとしたコツや練習だけで自分と同じくらい速く走れるようにしてあげられるかというと、それは不可能なんです。

実は歌も同じです。

もともと上手い人は、なぜ自分が上手いのかわからないので、下手な人を教えられるはずがないのです。

なぜ歌を教えられるのか?

それは「勉強」したからです。なぜ自分が上手いのかわからないから、身体の作りや使い方を勉強する。

歌で言ったらそれは「声楽」です。

けれども声楽は、歌が得意な人をより上手にするための、100年以上前からある由緒正しい知識体系。

しかも、声楽が目指す「上手い」というのは、私達がカラオケで歌うような「上手い」ではありません。オペラ歌手が歌うような太くて美しい声です。あれを理想として構築された理論なわけです。

声楽を盲信してしまう人はたくさんいると思いますが、実は目的が全く違うので、下手な人が上手くなるのには全く役に立ちません。

ボイストレーナーは嘘をつく

ボイストレーナーは嘘をつかざるを得ません。下手な人が上手くなる方法はわからないから、声楽を勉強して、みんな一緒くたに声楽(声楽インスパイア)の練習法を教えます。

それで上手くなれなかった場合、「生徒の才能がないのが悪い」というスタンスを取らざるを得ない。

なかなか上手くなれなくて、次第に講師が見下したような態度を取ってくるというのはよくある話です。

令和ボイトレ

これに反対するのが「令和ボイトレ」です。

下手な人間が上手くなるという、不可能を可能にする新しい理論体系。「新時代ボイトレ概論」ではその概要を説明します。

「いかに現代のボイストレーニングがおかしいか」「どうすれば下手な人は歌を上達させられるのか」を学んでもらいたいと思います。

おわりに

楽器は誰もが最初は下手ですが、歌は最初から上手い人がいます。そして、そういう人がプロになっていきます。

「歌の上手い人に歌を教えてもらうこと」は、当たり前のように思えますが、実は奇妙なことなのです。

新時代ボイトレ概論 総まとめ