新時代ボイトレ概論 第四回 ボイストレーナーは嘘をつく(4)

ごあいさつ

こんにちは。音楽家になりたい人・武宮健です。

新時代ボイトレ概論は、従来の「上手い人がより上手くなることしかできない」ボイストレーニングに異を唱えて、誰もが上手くなれる、新しい歌の理論体系を築き上げるための講義です。

今回は、「令和ボイトレ」で目指す、ボイストレーニングの目的についてお話していきます。

目指すべき「上手い」とは

ボイトレの目的は「上手くなること」かもしれません。

でもそれだけでは、声楽の「上手い」を押し付けられてしまっても仕方がありません。

ボイトレで目指すべき「上手い」とは一体何か。

音程か。高い声か。ビブラートか。大きな声か。

人を「カラオケの上手さ」によって3パターンに分けることで、目指すべき「上手い」とは何かを探っていきます。

1. カラオケヒーロー

歌い終わったあとに拍手したくなるほど上手い人。

多くのプロもここに入ります。うっとりする歌。苦しさがなく、音程がきれいに合う。感情がこもっている。

ただ、「声楽における上手さ」と「カラオケにおける上手さ」は種類が違います。前者はホールに太く美しく響く歌声。後者は様々なジャンルの曲を歌いこなせる歌声。

2. カラオケパンピー

普通にカラオケが楽しい人。

原曲キーであれこれ歌えて、カラオケが楽しい。ストレス発散になる人。しんどさよりも楽しさが勝るような人。

パンピーと言ってるだけあって、多くの人がここに属するし、だからかなり上手さにばらつきがあります。

これは「旧時代ボイトレ」で上手くなれる可能性がおそらく半々です。

練習するにつれて重苦しい声になって下手になっていく人もいれば、歌いまくって上手くなれる人たちもいます。

3. カラオケ劣等生

普通のJ-POPが歌えない人。

高めの声を出すのがしんどい。大きい声を出すのもしんどい。数曲で声が枯れる。そこまで高くもない音域で声が裏返る。飲み会で声が届かない。(…全部自分のことなんですけど。)

歌を練習すればするほど硬くて重くて、しかも聞こえづらい声になる。歌う側も聞いてる側も疲れるという最悪な声になっていく。

僕自身も含めてこういう人達が歌えるようになることは、「旧時代ボイトレ」では不可能です。

「新時代ボイトレ概論」を最後までみた人にとっては、まずそれが当たり前の常識になってほしいなと思います。

おわりに

上手いとは何か。

「カラオケヒーローはカラオケパンピーよりも〇〇で、カラオケパンピーはカラオケ劣等生よりも〇〇である」の〇〇に入れる言葉が、私達の目指す「上手い」の正体のはずです。

その答えについては、次回お話しします。