新時代ボイトレ概論 総まとめ

新時代ボイトレ概論 第十一回 第十二回 第十三回 歌の才能の育て方(1)(2)(3)

ごあいさつ

こんにちは。音楽家になりたい人・武宮健です。

新時代ボイトレ概論は、従来の「上手い人がより上手くなることしかできない」ボイストレーニングに異を唱えて、誰もが上手くなれる、新しい歌の理論体系を築き上げるための講義です。

今回は、「歌の才能の育て方」と題して、副鼻腔をどうすれば良くしていけるのかという話をしていきます。3つの方針があります。

(いつも3つに分けがち。)

ブログでは一気に紹介していきます。

方針1:副鼻腔内の粘液が排出されやすい身体へ

粘液というのは鼻水のこと。

まずは、溜まってしまっている粘液を外に出す方針のお話です。

鼻をかむ

これは基本中の基本!絶対にすすらないこと。

鼻水は、すすると副鼻腔に入っていき、それが固まって、空洞がどんどん狭くなっていきます。

温かいものを食べる

温かいものを食べると鼻水が出ることがありますよね。

鼻水には、体温調節の役割もありますが、それにしても量がおかしいと思うときがありませんか。

僕は、副鼻腔をよくしていったら、次第に温かいものを食べてもあまり鼻水が出なくなっていきました

憶測ですが、熱をきっかけとして、副鼻腔内に溜まっている老廃物を排出するように身体が働きかけているのだと思います。

だから、副鼻腔の状態がよくなれば自ずと排出される粘液の量も減っていくというわけです。

辛いものを食べる

温かいものと似ていますが、カプサイシンの力に頼ると凄いことになります…。

僕は辛いものが大の苦手なのですが、頑張って辛い粉をかけまくりました。すると、こちらも同じように、出る粘液の量が徐々に減っていったのです。

試す価値はあると思います。

(お腹やお尻へのダメージに注意。)

鼻うがいをやる

副鼻腔炎は、炎症ですから、バイキンとかで常に異常が起こっているという状態。

手洗いうがいでは洗えない、鼻腔・副鼻腔は、鼻うがいで洗わなくてはいけないのです。

「でも鼻うがいって、痛いんでしょう?」と思ったそこのあなた。

「中耳炎になったりするんでしょう?」と思ったそこのあなた。

ちゃんとルールを守ってやれば大丈夫です。

詳しくはこちらの「プレミアム令和ボイトレ」をご覧ください。きっとお役に立てると思います。

外科手術を受ける

決して、すべての人に必要なわけではないと思いますが、粘液を摘出するとか、粘液の塊をドリルでこじ開けるとか、鼻中隔を削るとか、手術に頼らざるを得ない場合はあり得ます。

実は僕も手術を受けました。高かったし、痛かったけれど、その手術を乗り越えて、初めて歌が上手くなれることを確信できました。

体験談などはいずれ公開できればと思います。

方針2:副鼻腔内で粘液が生成されにくい身体へ

「粘液を排出しよう」の次は、「粘液の生成を減らそう」です。

同じように生活しているのに、良い副鼻腔、悪い副鼻腔に分かれていくのは、余計な粘液の生成が起こっているため

つまり、アレルギー症状です。これを対策することは、歌上達の近道と考えてよいでしょう。

花粉アレルギー対策

もはや国民病の花粉症。

憶測ですが、大気の汚れによって、鼻腔や副鼻腔が汚れて、アレルギー反応が起きやすい状態になっている人が多いようです。

だから、まずは副鼻腔を清潔にしなくてはいけません。

「プレミアム令和ボイトレ」

副鼻腔だけでなく、上咽頭など、粘膜の状態が悪化する原因として食事があげられることが多いです。

諸説ありすぎるので理屈は割愛しますが、僕は基本的にこのあたりを制限しています。というかほぼ禁止しています。

  • 乳製品
  • グルテン
  • カフェイン
  • アルコール
  • 砂糖

何を食べても歌えるというのは間違いなく才能ですが、これは克服可能な才能だと思っています。

我慢しているというより、「自分の食べ物じゃない」という感覚です。文字通り「身体に毒」なのですから。

室内アレルギー対策

寝てるときの呼吸はとても大事です。毎朝喉が痛いという人は特に注意。

睡眠時の無防備な状態でアレルギー攻撃を受け続けるわけですから、副鼻腔に粘液が溜まり、ダメージが蓄積されていってしまう。

歳を重ねるごとに、知らず知らず声が出にくくなってく。

というわけで、寝具や室内全体を、ちゃんと綺麗にしなくてはいけません。

布団はどんどんホコリを吸い込んでいくので、ふとんクリーナーを使います。

布団のダニは、布団乾燥機+ふとんクリーナーのコンボで倒します。

部屋全体のホコリや花粉対策には空気清浄機とロボット掃除機を使います。

こういうところにお金を使って、最小限の努力で健康を手に入れましょう。

方針3:副鼻腔が自然と響く発声へ

せっかく鼻腔・副鼻腔が良い状態になっても、脳は「口や喉を使った発声の方がやりやすい」と思い込んだまま。

そうすると結局、声は副鼻腔を必要としないので、再び衰えていってしまいます。

少なくとも無意識に副鼻腔を使った発声ができるようになるまでリハビリを行う必要があるのです。

ボイトレKiss

その訓練を行なっている唯一のボイトレ教室が「ボイトレKiss」です。

もとを正せば全てここから始まっています。ここの創設者・平山さんという方が世界で最初に副鼻腔というものに目をつけて、独自のボイトレメソッドを開発しながらボイトレ教室をやっています。

さすがに具体的なレッスン内容とかは言えないのですが、基本的な目的としては、まず高い位置で声を出すこと

僕は「声の重心」と呼んでいますが、歌が苦手な人は口の位置で声を出している場合が多いです。

鼻や目やおでこの位置まで、上に上に、コントロールしていく練習をします。

無料体験もあるので、興味のある方はウェブページをご覧ください。新時代のボイトレはここから始まった…!

おわりに

武宮健は、高い声が出なかった。すぐに声が枯れていた。いくら練習しても歌うのが苦しくて、不安で、プロのシンガーのように自由に歌うことは全くできなかった。

けれど、方針を変えて、「才能」の無さを認め、「才能」を育てることによって、自分の歌で音楽作品を作れるようにまで成長しました。

自主制作の楽曲やアルバムをいくつも完成させ、自分で歌った曲で賞を取るまでに成長したのです。

そして、これからも確実に進化していくことができます。「才能」の育て方を知っているのですから。

これからは、医学との連携を強化させたり、正しい知識の勉強(大事)や拡散に努めていきたいと考えています。

ボイストレーニングの歴史が塗り替わり、誰もが上手くなれる時代が訪れることを切に願っています。

discography

録れコン2019ベストギタリスト賞「モノクロフラッグ」

 

新時代ボイトレ概論 第九回 第十回 ボイストレーナー大論破祭り(1)(2)

ごあいさつ

こんにちは。音楽家になりたい人・武宮健です。

新時代ボイトレ概論は、従来の「上手い人がより上手くなることしかできない」ボイストレーニングに異を唱えて、誰もが上手くなれる、新しい歌の理論体系を築き上げるための講義です。

今回は「歌は副鼻腔!」を理解してもらうために、ボイストレーナー大論破祭りを開催します。

簡単な話、歌に関する意味不明なセリフを、副鼻腔に結びつけて解釈し直していきます。さくさくっとまとめてみました。

セリフ「喉声になってるよ!腹式呼吸で直そう!」

解答:鼻腔・副鼻腔が鳴らないから口や喉を鳴らす必要がある。

「喉から出す」の逆って「腹から出す」だと思いがちですが、これも「旧時代ボイトレ」の嘘。

本当は「上」すなわち鼻と副鼻腔。口や喉は「下」です。

「上」を使えれば、苦しくない声が出せるのです。

セリフ「力を抜けば高い音も出せるよ!」

解答:鼻腔・副鼻腔が鳴る人は力を抜いても鳴る。鼻腔・副鼻腔が鳴りにくい人は、力を入れないと鳴らせない。

歌が苦手な人は、喉や口の響きを頑張って増幅させて、それが副鼻腔まで伝わってようやく高い音を出せる。でもそれは聞き苦しい声になっているというわけです。

だから、「上」が鳴りにくい人は、力を抜いたらシンプルに声が出ないだけなのです

セリフ「歌が上手い人は普段の声から違うよね!」

解答:上手い人は普段から鼻腔・副鼻腔を使って喋っているから。

アニメ声優を始めとする、普段から高い声、よく通る声が出やすい人たち。簡単にシンガーとして活躍できているのは、歌に必要な鼻腔・副鼻腔を普段の喋り声でも使っているから!

喋るのと同じように歌が歌えるというわけです。

このように歌が得意な人たちの言う「ボイトレ」と、私たちのように歌が苦手で始める「ボイトレ」は全く意味が違っていることに注意しましょう。

セリフ「息が漏れているね!声帯を閉じよう! 」

解答:鼻腔・副鼻腔に空気が通りにくいから口腔に流れ出てしまう。

鼻が通らないと空気が引っかかるような感じがしますよね。歌っているときに、同じような引っかかりを感じることがあります。鼻は詰まっていないはずなのに。

歌には、普段の生活よりずっと多くの空気の循環が必要です。鼻腔・副鼻腔に空気がスカッと通らなければ、苦しくなり、口腔に出口を求め、結果として息が漏れたような声になってしまうのです。

セリフ「鼻にかけたような声だね!お腹から声を出そう! 」

解答:副鼻腔が狭いから空気抵抗が大きく、抜けの悪い声になる。

鼻が詰まっているときに鼻声になりますよね。その手前の段階として、鼻腔・副鼻腔が狭い状態では、空気が思い通りに流れず、鼻にかけたような、にぶい声になりがち。

副鼻腔が広い人は同じ発声でも綺麗に響くので、澄んだ良い声になります。解決策は腹式呼吸ではなく、鼻腔・副鼻腔の状態改善です!

ごあいさつ

引き続き、「ボイストレーナー大論破祭り」の内容をさくさくっとまとめていきます。

セリフ「声がよれて不安定だね!腹式呼吸で改善しよう!」

解答:副鼻腔に空気が通りづらいと、空気抵抗の強さが一定ではなくなるのでよれてしまう

鼻にかけた声の話と通じる部分がありますが、鼻から出そうとする空気が通りにくい場合、すんなり声が出る瞬間と出ない瞬間が、一瞬のうちに繰り返されますすると、声を出すために必要な力加減が揺れます。そして、音程が上下する。つまり、声がよれるということです。

セリフ「口角を上げよう!」

解答:上顎洞が鳴りやすくなるから。

だから、口角を上げること自体は良いことです。

注意するとしたら、口角を上げると、にこやかな雰囲気になるので、クールな曲などには合わない場合があることです。

口角を全く上げずに歌えるシンガーの方も多いです。必死さを出さず、ひたすらクールです。カッコイイ。真の才能とも言うべきでしょうか。

セリフ「頭から声を出そう!」

解答:副鼻腔が響くと頭全体が響くように感じる。

4種類ある副鼻腔のひとつ「前頭洞」は、おでこです。声を頭から出せと言う人は、比喩ではなくて、本当にそう感じるから言っているのです。

でも、前頭洞の感覚がない人にとっては意味不明。副鼻腔の理解こそが、ボイトレの謎を解く鍵なのです。

セリフ「お腹から声を出して!」

解答:鼻腔・副鼻腔で増幅された響きをさらにボディに広げていくということ。

声帯から出る音はブザーのような音ですので、そのまま口に響かせるとやはり汚い音になってしまいます。

声帯で作ったブザーの音を、鼻腔・副鼻腔にまで響かせられたら明るくて綺麗な、よく通る声が出ます。それぞれの空洞での共鳴で、きれいな倍音が乗るのだと思います。

さて、鼻腔・副鼻腔が響く前提で、腹式呼吸をやり、身体全体を響かせるようにすると、クラシック歌手のようなふくよかな声を出せるというわけです。

けれど、口と喉しか響かられせていない人がボディを響かせようとすると、うるさくて汚くて聞き苦しいだけの声になってしまいます。

だから、腹式呼吸は歌声の本質ではないのですあくまで才能を前提とした付加的な技術というわけです。

おわりに

というわけで、副鼻腔のポテンシャルを感じていただけたのではないかと思います。

歌の才能は副鼻腔。これを確信してもらった上で、今度は「どうやって副鼻腔炎を治していくのか」という話になっていきます。

次回の新時代ボイトレ概論は、その方法についてお話していきます。

お疲れ様でした!

新時代ボイトレ概論 第八回 新時代の歌の基礎(2)

ごあいさつ

こんにちは。音楽家になりたい人・武宮健です。

新時代ボイトレ概論は、従来の「上手い人がより上手くなることしかできない」ボイストレーニングに異を唱えて、誰もが上手くなれる、新しい歌の理論体系を築き上げるための講義です。

今回は、これまでないがしろにされてきた「発声基盤」についてお話していきます。

歌の基礎は才能なんだよ

生まれつき歌える人と生まれつき歌えない人がいる。つまり、歌の基礎は「生まれ持った才能」なんです

この事実に目を背けているのが「旧時代ボイトレ」。

この事実に真っ向から挑むのが「令和ボイトレ」。

歌の才能の最も大きな違いは「発声基盤」すなわち「声が出しやすい身体」。

「勝手に、自然に、頑張らずに望みどおりの声が出る」という状況をまず作り出す必要があるのです

ズバリ、発声基盤の正体は「副鼻腔」

鼻腔をサポートするように副鼻腔というのが4種類あります。それぞれの位置と名前を覚えられるといいです。

・前頭洞(ぜんとうどう):おでこ

・篩骨洞(しこつどう):眉間の奥

・上顎洞(じょうがくどう):頬骨の奥

・蝶形骨洞(ちょうけいこつどう):篩骨洞のさらに奥

副鼻腔画像の引用
がん情報サイト|PDQ®日本語版(患者様向け) [http://cancerinfo.tri-kobe.org/pdq/summary/japanese.jsp?Pdq_ID=CDR0000258028] より引用

結論を言うと、これらの空洞がきちんと鳴ることが自由に歌える人の条件なんです。

副鼻腔炎はみんなの問題

「副鼻腔炎」は、副鼻腔が鼻水やその塊で埋まってしまう病気です。

風邪や花粉症で、鼻が詰まると、実は副鼻腔も詰まってしまいます。癖で鼻をすすってしまう人は鼻水が副鼻腔に収納されていき、固まってしまいます

するとどうなるか。「副鼻腔炎 CT」でぐぐってみると、こうです。

副鼻腔炎 CT の画像検索結果
「副鼻腔炎 CT」で画像検索した結果の一部
黒色で表された空洞が、灰色で表された粘液やその塊によって、狭くなっているのがわかります。 鼻水をすすると、このように詰まって固まって、排出されなくなっていくのです。そして、音の響く空洞を失って、声が出しにくくなっていくのです。 「そんな病気、自分には関係ない」と思う人もいるでしょうが、副鼻腔炎はイエスかノーかではなく、もっと連続的なものです。つまり、パーセントで表すようなものということです。 全く大丈夫の人もいれば、生きるのに支障はないけれど少し副鼻腔炎という人もいれば、息ができないくらい重い症状の人もいる。 知らないうちに粘液が溜まり、固まって、どんどん声は出しにくくなっていく。そういう蓄積されていく部分なのです。

線を引けばわかる

鼻の下、横一直線に線を引いてみると、上が鼻腔や副鼻腔・下が口腔というふうに分かれます。

鼻腔や副鼻腔が正常(空っぽ)な人は、上を響かせやすい。詰まっている人は、必然的に下を響かせることになるわけです。

例えば、多くの声優さんは鼻腔・副鼻腔の空洞が広く、普段から「上」をよく使っているから、軽くてよく通る声が出せる。そして、歌えと言われたら歌えるのです。なぜなら普段喋ってる発声のまま歌えるから。

逆に、鼻腔や副鼻腔が狭い人は、普段喋るときは「下」を使う方が楽に声量が出ます。そして歌うときもそっちを使う。

だから高い声が出ない。声が通らない。無理をして声を出すから、音程がバラバラだったり、すぐに枯れてしまったりする。

さらにつらいのは、練習すればするほど、「身体制御」は口や喉を響かせるのに特化して育っていくので、どんどん「下」が響くように癖がついていく。

口と喉を使った発声のコントロールが上手くなったところで、声自体は出しにくいまま。いつまで経っても不自由な声は改善されず、「もともと上手い人」の足元にも及ばないのです

改めて目的は「普通の高い声」

色々話してきましたが、目的としてまず普通に、自由に、高い声が出せるようになりたい

もちろん、「綺麗な高い声」「耳障りな高い声」というのはあるでしょう。

でもとにかくまずは普通に高い声を出せるようになること

それが「自由な歌」に直結するのです。

私たちは、ただ真っ直ぐ「普通の高い声」を目指して練習をすればよいのです。

おわりに

歌の基礎は才能。

才能は「発声基盤」。

「発声基盤」は「副鼻腔」。

という話になってきました。

もはや武宮にとっては当たり前すぎる話ですが、普通の人にはなかなか信じてもらえないようです。

自分の才能の無さを受け入れらないとか、ミックスボイスという虚構に惑わされているとか、いろんな要因があると思います。

それでも、きっといつか「歌は副鼻腔だ」という考え方が常識になっていくでしょう。それこそがボイトレの新時代の訪れです。

一人でも仲間が増えていけばと思っています。

さて、次回は、もう少し、「ほんとに副鼻腔なの?」という疑問を解消していきたいと思います。

お疲れ様でした!

新時代ボイトレ概論 第七回 新時代の歌の基礎(1)

ごあいさつ

こんにちは。音楽家になりたい人・武宮健です。

新時代ボイトレ概論は、従来の「上手い人がより上手くなることしかできない」ボイストレーニングに異を唱えて、誰もが上手くなれる、新しい歌の理論体系を築き上げるための講義です。

今回は、自由な歌に必要な要素をしっかり分けることによって、何が自分の歌の足かせになっているのかを見極めていきます。

歌の3要素

「自由な歌」という目的を叶えるための部品として3つの能力が必要になります。

それぞれの能力がきちんと育っていけば、自ずと歌が上達していきます。

音感

主に音程(音高)やピッチ。

「どんな高さの声を出すのか」「今出してる音が合っているのかどうか」がわからないと、いつまで経っても自分が上手いのかどうかすらわかりません。

また、リズムやタイミング。これも同じく、どんどん伴奏とずれてしまうと、自由に歌えば歌うほど気持ちよくなくなる。

こういった音感は、楽器をやっていると強いです。

音を出して、それが思い通りの音かどうか判断して、また音を出す。その繰り返しで音感は育っていきます。

身体制御

このタイミングで、この高さで、この強さで、この発音で出すぞ、と思ったとしても、それが実現できなくては歌に反映されません。

人は、声帯とか呼吸とか、各部の力の入れ具合というのを制御して、発声をします。

この部分はやはり訓練で鍛えていくところです。たくさん歌えば自ずと良くなっていく。

プロの歌手だってデビュー当初よりも何年か経ったほうが上手いことが多いですよね。

発声基盤

上手くなれる人と上手くなれない人を隔てているのは、実はこれなんです。

発声のための基盤。

簡単な話、声が出やすい身体です。

声が出やすい身体じゃないと、いくら練習したところで声は出にくいままなのです。

別の言い方をすると、声が出にくい身体で練習するから、頑張らないと声が出ない。同じように練習をしても、頑張らずに出せる人は上手くなっていくし、そうでない人は一向に苦しいままなのです。

練習によって「身体制御」自体は育つから音程は合う。だから上達を実感してしまう場合も多い。

けれども、「旧時代ボイトレ」は「発声基盤」を一切考慮していないから下手な人は下手なまま、嘘をつかれ続けるのです。良い発声基盤を持つ前提で考えられたボイトレだから。

改めて目的は「普通の高い声」

色々話してきましたが、目的としてまず普通に、自由に、高い声が出せるようになりたい

もちろん、「綺麗な高い声」「耳障りな高い声」というのはあるでしょう。

でもとにかくまずは普通に高い声を出せるようになること

それが「自由な歌」に直結するのです。

私たちは、ただ真っ直ぐ「普通の高い声」を目指して練習をすればよいのです。

おわりに

そもそもの歌いやすさである「発声基盤」がよくならない限り、歌は不自由なままという、「旧時代ボイトレ」が気づかなかった当たり前の事実をお話ししました。

「音感」がない人は楽器をやるなどの対策をしましょう。

「身体制御」はたくさん歌えば良くなっていきます。

しかし、「発声基盤」が十分でないと、思い通りに歌うのは不可能です。

次回は、人間の歌に必要な発声基盤の正体について話していきます。